デール・カーネギーの名著「道を開ける」を始め、多くの自己啓発や金言でいわれていることである。
人間は生物らしからぬ想像力を持っている。これのおかげで狩猟から農業にシフトできたし、現代社会のような豊かな世界も実現できている。しかし、この力はある種呪いのようなものである。生存本能としてネガティブを重視する傾向や、子孫繁栄のメカニズムとして孤独を感じるようにできている仕様なども併せて、この力は暴走しがちだ。特に暇なときに、あれこれ悩んでしまう。
このことを本能的に理解しているからこそ、人は忙しく働いたり、面倒くさい人付き合いに従事したり家族を持ったりするのだし、近代では際限なく情報摂取を行って現実逃避を行う者も少なくない。要するに暇とは欠如の一種なのだ。空腹と同じく、根本的で生理的な欠如なのである。悩みは痛みと同様、シグナルと捉えて良かろう。
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