直訳は滝(Waterfall)であり、IT(ソフトウェアやシステム)の開発において用いられる開発手法の一つ。
要件定義、設計、実装、テスト、リリース、運用と厳密に計画とドキュメントをつくりながら、工程を一つずつ進めていく。この様子を、滝が流れることになぞらえている。
計画至上主義とでも言えるだろう。
元々は建築界隈で使われているスタイルであるが、複雑性と変動性の高いITにおいては基本的に力不足である。にもかかわらず未だに用いられているのは、ウォーターフォールにおける仕事の大部分が「計画と管理」だからである。自然言語だけで扱えるため通じやすく、また仕事した気になりやすい。
アンチテーゼとしてアジャイルと呼ばれる概念もある。
アジャイルでは計画と管理を最低限に留め、とにかく実物をつくって試すことを重視する。スクラムやエクストリームプログラミングなど手法は多数存在するが、アジャイル(Ajile。素早い)という本質は変わらない。
近年ではIT開発にとどまらず、ビジネス全般にも進出している概念でもあり、聞いたことのある人もいよう。その本質を知りたくば、関連する書籍を漁ってみると良い。IT的に専門的で難しいかもしれないが、「いかにして "計画と管理" で仕事した気になるのを回避しているか」という叡智を読み取ることはできるはずだ。
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